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免疫とウィルス対策

 
  2020/04/14
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新型コロナの影響もあり、ご質問が多く入っております。今回は基礎的な免疫のしくみとウィルス対策についてお話しいたします。なるべくわかりやすく説明するため、すごく大雑把になりますがご了承ください。

免疫の原則

免疫の原則は、『自己か非自己を厳密に見分ける』ことです。自分の細胞には、自分専用の目印が付いていて、それを見ることで異物(非自己)かどうかを判断することができ、攻撃・排除するものかどうか見極めています。

その原則を基に、免疫機能は大きく分けて2つの機能に分けることができます。
⓵異物に対して直接攻撃をする(主に白血球たちが担当しています。)
⓶異物に効果の高い武器(抗体)を見つけ記憶して、次に同じ異物が入ってきた時に素早く&強く反応できるようにしておく(リンパ球の仲間が担当しています)という2段階の免疫機能を駆使して様々な菌やウィルスから体を守っています。

次にウィルス感染についてですが、ウィルスは自分の力のみで個体数を増やすことができません。ヒトや動物に寄生してはじめて増殖できるようになります。

生体内にウィルスが侵入すると…
生体の細胞内に入り込み、
一旦自らを分解して、
自分の複製を作るための部品を大量に作り、
それを組み合わせて自分のコピーを大量生産し、
その細胞から自ら出て行ったり、寄生している細胞が死んでしまい細胞外へ放出されます。

そのように大量生産、放出されてしまうと発熱や、咳の症状など、いわゆる発症の状態となります。

そうさせないため、ウィルス感染してしまった細胞は、自分専用の目印の形を変えることで対抗します。目印が変わる=非自己(異物)と認識できるようにすることで、感染していることを知らせ、自分(感染細胞)を攻撃させるようにしているのです。

異物と認識できたことで、免疫の原則⓵の、直接攻撃が始まります。また、直接攻撃で異物から得た情報を基に、原則⓶の、効果の高い武器(抗体)を作成にかかります。

抗体作成には少し時間がかかるのですが、1度作成したものは記憶してすぐ作れるようになります。はしかや水疱瘡などは1度かかると2度目はかからないのは、抗体の素早い対応ができるため発症する前にウィルスを殺してしまえると言われています。

しかしウィルスも多種多様な進化をしており、インフルエンザのように急速に個体数を増やし、潜伏期間が1~2日で発症に至るものもいれば、ヘルペスウィルスのように潜伏感染する(寄生した神経細胞の中で長期間隠れることができる)ものもいます。

また、エイズウィルスは免疫機能の中心で命令・指揮を執る親玉細胞を狙って攻撃し、免疫機能自体を混乱させて機能させなくする特性を持っています。

今回の新型コロナウィルスは、どのような特性を持つか⁉が分からないので、その部分では測りしえない恐怖はありますが、ウィルスの特性上、寄生しない限り増殖はできません。

また基礎疾患がない人や若年層は、軽症または無症状の場合が多いと統計的に分かりつつあります。そこから読み解くと、基礎免疫力が高い状態であれば例えウィルスが体内に入ってしまったとしても、自己の免疫力で抑え込める可能性が高いと思います。

まとめると、新型コロナウィルスに関わらず、ウィルス由来の病気に関しては…

1)体内になるべく入れないようにする
2)基礎免疫力を高める生活を心掛ける

がウィルス対策には有効と思います。

では、それぞれどのようなことが必要か?説明していきます。

1)体内になるべく入れないようにする

前述のとおり、ウィルスは寄生した生体の細胞内でしか増殖できません。また、マスクをして防御するように、口の中からの感染が圧倒的に多いです。ウィルスが手についていたりしても=感染ではないので手洗いが有効なのです。

うがいも同じく、口に入ったとしても細胞に入り込まれる前に洗い流すことができればウィルスの増殖は避けられます。また、口の中の水分はウィルスが体内に取り込まれる前の最後の砦、「うるおいベール」としても働いてくれます。

こまめな水分補給や飴などで唾液の分泌を促してあげることも、うがいが頻繁にできない状態の時はよいと思います。

また、患者様から「アルコール消毒は効果あるのか!?」とご質問を受けることがありますが、ウィルスの特徴としてアルコール消毒の効果が高い種類のものが存在し、新型コロナもそのタイプのウィルス(エンベローブウィルス)であることが判明しています。

よく触るものや共有物などでアルコール噴霧可能なものにはしてみることも予防の一つです。

また、目の粘膜からの感染もあります。衛生的でない手で目をこすったりするのもよくありませんので気を付けましょう。

2)基礎免疫力を高める生活を心掛ける

基礎免疫を高めるために、これをすればよい!!という唯一無二のようなものはありませんが、日頃の健康を保つ手助けになることはたくさんあります。その積み重ねが結果的に基礎免疫力のUPに繋がります。

☆腸にやさしい食生活を!
人の免疫細胞の約60%は腸に集中しています。胃腸に負担のかかる食生活が続くと、直接的に免疫細胞もダメージを受けてしまいます。バランスの取れた食生活を心掛けましょう。では、どういった食品が腸内環境的には良いのでしょうか?

・発酵食品
発酵食品に多く含まれる酵母は腸内環境を整える作用があります。お味噌漬物など、少し前の日本食では普通に食していたものが少なくなっています。意識して発酵食品を増やしてもよいと思います。そのほか、ヨーグルト納豆チーズなどもよいと思います。

・食物繊維
野菜に含まれるイメージがありますが、果物などにも含まれていてバランスよく摂取されるとよりよいと言われています。
リンゴバナナキノコ類海藻類ブロッコリーゴボウ・サツマイモなどが代表的な食材となっています。

・抗酸化作用のある食品
近年のアンチエイジングなどでよく聞く言葉になりましたが、老化とは、そもそも「身体が酸化してさび付いてしまうこと」です。

抗酸化作用とは酸化してしまう原因(活性酸素)の発生を抑える作用を指しており、その作用を持つ食品が存在します。
食物繊維も多く含むバナナは、抗酸化作用も持っているので健康には良い食物です。その他植物系だとカボチャ・ニンジン・キャベツ・にんにくなどが代表的な食品です。

動物系だと、レバー・たまご・うなぎなどが代表的なものです。

バランスの取れた食生活の中に上記のものも含めて摂ってもらうとよいと思います。

そのほか疲労・ストレス睡眠・運動など健康に影響することのすべてが、少しづつ免疫力に関わってきます。巷で言われている健康に関わる生活習慣が、やはり一番効果が高いようですね。
あまり聞かないところでは、「笑い」も免疫力のUPに効果があると言われています。

笑うと自律神経の交感神経と副交感神経が頻繁に入れ替わることが分かっております。頻繁に入れ合わることで体内の器官や脳に刺激が加わり、神経ペプチドというホルモンが分泌されやすくなります。

このホルモンは免疫機能を活性化させる効果があることも分かっており、笑いが免疫力UPに繋がると言われています。

神経的には前述のとおりですが、現象から見ると「笑う」とお腹を動かすことにもなり、約60%の免疫細胞がいる腸内にも刺激が加わります。

また、ストレスが溜まると胃腸の不調が出たり機能が低下してしまう方もいます。ストレスの解消にも笑いは効果を発揮しますので、神経的・物理的・精神的な面から「笑い」は免疫力UPに貢献していると考えられます。

細かく見ていくと、色々なことが免疫UPに関わりますが、健康に関わることすべてが免疫にも関わると思ってよいと思います。

ご自身でできることから少しでも日々の生活に取り入れていただくことと、ウィルスを体内に入れないための手洗い、うがい、消毒、口内の潤いを保つことを心掛けてみてください。

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