みなさんが気にしている姿勢について
本日は姿勢について紹介します。
姿勢を気にされている方は結構多くおられます。
猫背気味でとか昔から姿勢が悪いとか肩が痛くてなど・・・人によって表現は様々です。
確かに姿勢によって様々な症状が出ることはあるのですが、症状が出る方と出ない方がいます。
この違いはなんなのか?と気になる方多いと思いますので今回は姿勢について少し紹介していきます。
最初に結論から言いますと「同じ姿勢を続けるのが良くない」ということです。
これは悪い姿勢に限らず、良い姿勢や同じ作業や動作にも当てはまります。
実はこういった同じ姿勢や作業、動作から来る痛みはとても強いです。
そして、他人からはその痛みは認知されないので、痛みをわかってもらいにくいというのがさらにストレスとなり痛みを強くさせます。
長時間の同じ姿勢や作業は、同じ筋肉を使い続けるため必ず疲労します。
そしてこの疲労を回避するために取るのが猫背などの身体を丸めるいわゆる悪い姿勢というものになります。
例えば、仕事をしていて疲れた時に猫背のような姿勢をとると楽だなと感じると思います。
これはそれまでに使っていた姿勢を保持するための筋肉を休ませる姿勢になるため、とても楽に感じます。
今度は楽な姿勢をとり続けると悪い姿勢で使う筋肉が疲れてくるので伸びをしたくなります。
本来このようにして良い姿勢と楽な姿勢を交互に取ることが自然になります。
人は二本の脚で歩きますが、二本だから長い距離や時間を歩けます。
片足でケンケンでは一本の脚に負担が集中するため長い距離を歩けませんよね。
必ず交互に使っているために長い距離、長い時間を歩けます。これは姿勢にも当てはまってくるのです。
デスクワークでいうと首や肩、腰の症状で悩む方が多いですが、ほとんどの方がうまく疲労を逃がせていないのではないかと思います。
姿勢でいうと悪い姿勢やダラッとした姿勢をとることは、一般的にはダメだという風潮がありますがこれは先ほども述べた通り良い姿勢と悪い姿勢を続けなければいいだけなので、これを繰り返していないとどんどん疲労がたまってきやすくなります。
基本的に同じ姿勢や作業を続けていい限界の目安としては30分くらいを目安にしてもらうといいでしょう。
また猫背と同様に足を組む姿勢も一般的にはダメと言われていますが、これも同じく長い時間取り続けなければよいと思います。
長い時間片側のみ脚を組むと確かに骨盤や背骨が歪んできますが、脚を組んだり組み替えることにより重心が変わります。片一方だけを組むことはあまりよくありませんが、交互に組み替えることは重心が左右に移動するため腰への負担は軽減されます。例えていうなら長時間気をつけをして立っていると休めの姿勢をとりたくなると思います。脚を組むというのはこの休めをとりたくなるのと同じで負担を逃がす姿勢になります。
休めの姿勢もどちらか一方だけだと片足ばかりに負担がかかるので自然に交互に行っていると思いますが、脚を組むのも同様に交互にすれば腰への負担は減らせます。絶対脚を組んだらいけない、身体が歪んでしまうというのが頭にあるとどうしても負担を逃がせなくなり余計に身体がツライという状態になってしまうため、少し姿勢を崩してもいいという風に考えてもらうと同じ姿勢でい続けるというのを防げるかもしれません。
基本的に立っている姿勢と座っている姿勢とではどちらが腰が楽かと言われると立っているときのほうが楽です。
座っている姿勢では腰への負担が増えるので負担を逃がすことが必要となるのですが、猫背や脚を組み替えたり、他にも重心をこまめにずらしたりして同じ姿勢を防ぐということが負担軽減につながり痛みなどの症状が出たりすることを防ぐことに繋がります。
次はデスクワークへフォーカスしてみます。デスクワークでは首や目、肩などの負担が大きくたくさんの方が悩んでいます。重心を動かしたりして腰は楽になったけど首や肩が楽になりにくいということもよくあります。これはデスクワークをしている際の姿勢が大きく関係しています。
デスクワークの方は多くは顔は画面、手はキーボードやマウスにおいている方が多いのではないかと思います。この姿勢は肘を常に曲げている状態になります。そして手首は常に手の甲を上にあげている状態です。実はこの肘と手首が同じ姿勢で固まっていることが首や肩への負担へつながっています。
この姿勢をとるためには肘の外側と内側の筋肉を酷使します。そうするとそれらの筋肉を酷使すると肩が前へ出てのカーブも消失しやすくなります。そうなると猫背の姿勢からの脱出が難しくなり、姿勢を正しているつもりでも正せなくなり姿勢が悪いのが通常の状態になってしまいます。
こうなると猫背の姿勢で使う筋肉を休ませるための姿勢が取りづらくなり、もっと丸くならないと楽と感じなくなります。そうなると負のループへ入ってしまいどんどん悪い方向へ引っ張られてしまいます。
こうなってしまうと自力で抜け出すのは難しくなります。
肘や手首は重心の移動などをすることが下半身に比べて難しいので、首や肩への負担を防ぐには少し揉んであげるか、ストレッチをすることが有効な手段となってきます。
どこを揉んだり、伸ばしたりするといいかというと肘の周りや力こぶや二の腕の筋肉のあたりを揉んだり伸ばしたりすることで負担のかかり方が変わってきます。
下半身でももし伸ばしたりできるなら膝の周りをストレッチしたりすると同じ姿勢からの負担を大きく軽減させることができるため、症状を和らげ疲労の蓄積を防ぐことが出来ます。
本来は同じ姿勢を続けないということが一番の解決策なのですが、どうしてもそれが出来ないという方は肘や膝の周りをケアしてあげるとがお勧めです。
草取りや草刈りなどを長時間行う場合には膝から股関節までの筋肉が硬くなり症状を引き起こしやすくなります。
そのため、ももの裏や内側のストレッチをこまめに行うことによって症状を防ぎやすくなります。
また同じ姿勢や作業を行って痛みが出た場合、ほっておいても症状は長期化しやすい傾向があります。
筋肉の硬さなどは筋肉をただゆるめるだけでは十分な改善が見込めず、食生活や睡眠なども合わせてしっかり見直す必要も出てきます。そうなる前にはどうしたらいいか?というと違和感などを感じた際に早めに対処する必要が出てきます。その段階でしっかりケアをすることによって未然に防ぐことが出来ます。
同じ姿勢や作業が続く場合30分を目安に休憩を挟んだり、しっかり伸ばしたりこまめに姿勢を変えたりすることを意識してみてください。