疲れを取りたい時は安静にした方がよいですか?
安静にして回復させる時と、軽度な運動をすることで疲労回復を促進させる時を使い分けてもらうとよいかと思います。最近では後者を「積極的休養」と言い、軽負荷の運動をすることで、血液循環が良好になり、結果的に疲労回復効果が高まることが分かっています。
また現代人は、長時間同じ姿勢を取る生活習慣が多くなりがちです。デスクワーク、スマホ・PC仕事など同じ姿勢をキープする生活習慣の時間が極端に増えているためです。
地球上で暮らしている私たちは、重力という外力を常に受け続けているため、長時間同じ姿勢=何もしていない のではなく、重力に打ち勝ちながら同じ姿勢を保ち続けている力を使っている状態なので、気付かないうちに疲れが蓄積しています。そういう場合は、少しでも重力から解放してあげる時間(安静の時間)を作ってみましょう。例えばデスクワークが1時間続いたら、5分くらいベッドに横になったりするだけで重力から解放され、姿勢を維持していた筋肉の活動を弱められ、筋肉内の毛細血管の圧迫が緩和し、血流改善から疲労回復を促進する作用が生まれます。
置かれた状況によって、軽く動かすことができる時は軽運動で、できない時はほんの少しでも重力から解放してあげる時間を作って、疲れをうまくコントロールしていきましょう。