RICE処置とは??
今回はRICE処置についてお話ししようと思います。
四肢(腕や足)のケガの応急処置として推奨されています。ではなぜRICE処置が必要なのでしょうか?
ケガをすると炎症が起きます。炎症は患部が赤くなったり腫れたり痛みが出たり動けなくなったり、という症状が出ます。
この炎症が治まってくると損傷部分の修復が始まります。この炎症は修復作業に必要な過程ではあるのですが、極力炎症を抑えることでその後の回復に大きな差があることがわかっております。
以下はそれぞれ項目ごとに追っていきます。
1)Rest 安静
ケガをこれ以上広げないために行います。
動いてしまうと2次的に神経や血管が損傷する場合があります。
2)Icing 冷却
患部を冷やすことで毛細血管の収縮が起き、内出血量を減らし、同時に代謝のレベルも下げるので腫れや熱感を抑えます。
また、冷やすと感覚も鈍くなるので痛みも感じにくくなります。
3)Compression 圧迫
弾性包帯やテーピングなどで軽く圧迫します。圧迫することで内出血の止血や過度な腫れを防止します。ケガの直後から始めることで効果が高まりますが、圧迫力が強過ぎると血流を完全に止めてしまうので軽い圧迫にとどめることが重要です。
4)Elevation 挙上
心臓より患部を高くすることで血流自体を少しいきにくくします。患部の腫れの原因は、血液成分が患部に集まり過ぎて起きるので、炎症期間中はそれをコントロールするために挙上します。
先日私も肉離れをし、実感したのですが、受傷直後から患部の腫れを極力抑えることが出来たのでその後の経過がビックリするぐらい早かったです。スポーツ選手やその保護者さまは、覚えておかれて、いざという時には処置してみてくださいね!
最近では、PとSを足してPRICES処置(プライシス処置)とも言われていますが、ケガした場所や状況から全てができない場合もあります。
全て揃わないと効果が出ないわけではないので、できうる限りの処置を行うようしてみて下さい!
ちなみに…
Protect 保護(安全な場所まで移動)
Stabilization/Support 安定/固定(患部の固定)
です。