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仙腸関節性腰痛

 
  2022/04/09
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腰痛は、腰に痛みや炎症などを感じる状態をいいます。

こ…腰が、痛い…。

ギク子

腰は全身の要です!無理をすると重症化する恐れもあるので、痛みを感じたら早目に対処しましょう!

院長

◎骨盤性(仙腸関節)の腰痛症

仙腸関節性腰痛で確認したい5つの症状

症状1

座っていると疼痛が増加してくる。

症状2

長時間座っていることが苦痛。

症状3

立ち上がりなどの動きはじめが痛い。

症状4

脚の付け根、鼠径部が痛い。

症状5

仰向けで眠ることができない、または痛い。

仙腸関節・骨盤とは?

骨盤は腸骨・坐骨・恥骨から成り立っていて、左右の腸骨の間に仙骨が挟まれているような状態で仙骨は靭帯などでしっかりと固定されています。これはアーチ橋の構造によく似ています。アーチ橋は両端の圧縮力で橋を支えているのですが、骨盤は腸骨の圧縮力で仙骨を支えています。また、下半身の力を上半身に伝える際にもこの部分がしっかりと安定していることでスムーズな力の伝達が行われるので、スポーツなどのパフォーマンスにも大きく関係しています。内臓なども下から支えいているのでこの部分の安定性が欠けると内臓が下垂しやすく、自律神経の働きにも影響します。

痛みが起きる原因

仙腸関節は上半身、下半身からの衝撃を吸収し分散するクッションのような役割がある関節です。あまり動かない関節と言われていますが、わずかに可動性があり少しの不具合が大きな症状となります。また繰り返しの動作や同じ姿勢の繰り返しによって炎症が起きて症状が起こります。腰痛だけでなく頸部の痛みや体の捻る動きなど様々な動きに関係してきます。

また、仙骨は左右の腸骨と靭帯によって強靭に支えられています。しかし腸骨には殿筋など大きな筋肉がついていたり、足を組んだりなどの普段の生活のクセの中で少しづつ骨盤のバランスに歪みが生じていきます。そうすると足の長さが変わってきたりします。足の長さが変わると左右の骨盤の圧縮力が変わってきて仙骨の安定性が減ってきます。そして今度は靭帯に負担がかかり変性してきます。この状態で動くと何気ない動きでもギックリ腰をおこしたり、慢性の腰痛につながったりします。

また、女性では出産などで身体の靭帯が緩みます。その状態で育児などに追われると骨盤が歪んでしまい、歪んだ状態で固まってしまいます。また普段の生活とは別に、痛めている部位があって我慢してかばって生活していたりしていても歪みは起きてしまいます。

座位との関係

近年多いのが、座り方です。本来は坐骨というところで体重を支えているのですが、背中を丸めて座ったり、背もたれにもたれるように座る時間が長いと、仙骨に体重がかかって座ってしまう形になります。そうなると仙骨への負担が増え骨盤が歪んだり、腰痛や猫背の原因となってしまいます。また、足を組んだりや横座りなどでどちらかが組みやすいまたはやりやすいなどがあれば骨盤や仙腸関節が歪んでいる可性が高いです。

仙腸関節性腰痛とは??

腰痛の約8割は画像所見では原因不明の非特異的腰痛と言われていて、非特異的腰痛には筋膜性、仙腸関節性、椎間関節性、椎間板性、神経性、ストレスなどからの心因性疼痛などがあります。仙腸関節性腰痛もこの非特異的腰痛に含まれています。また人によって症状の出る部位が異なり、例えば膝が痛いという方でも実は仙腸関節性腰痛からきている場合などもあり見極めがとても大事な症状です。

また、日常生活の中でも起こりやすく仙腸関節性腰痛の場合は腰の痛い部分も分かりにくく、筋肉をマッサージしただけでは症状が改善しない腰痛です。

仙腸関節性腰痛の症状

仙腸関節からくる腰痛はすべてではないですが大きく分けて3パターンがあります。

1:ニューテーション型(仙骨が前傾しすぎている状態。)

2:カウンターニューテーション型(仙骨が後傾しすぎている状態。)

3:不安定型(仙骨が不安定になっている状態)

*ニューテーションとは仙骨が前傾する運動のこと。カウンターニューテーションとは仙骨が後傾する運動のことを指します。

症状は様々で人によって異なります。膝などの痛みを伴う場合もあり膝を痛めた記憶はないけれど日常生活にも影響が出るくらいの疼痛が出ることも稀ではありません。

仰向けで寝ることが出来なかったり、痛いほうを下にして寝ることが出来ない、また椅子に座っていることが痛い、痛いほうを下にして眠ることが出来ない、椅子に腰をかけるのがツライ、動きはじめに痛みがあるなどの症状の他にも多くの場合片側の臀部や鼠径部、下肢に痛みが出る(片側に出ることが多い)などの症状が出現しやすいと言われています。

中腰での作業や急な動作、同じ動作の繰り返しなどで仙腸関節が緩んだり伸びすぎることで衝撃吸収がうまくいかず関節の炎症がおきてしまい症状が出てきます。また、筋力が落ちたりすることなどでも引き金になったり、無理なストレッチや運動をして引っ張られたり、負荷がかかることでも引き金になることがあります。

仙腸関節性腰痛の治療

まず仙腸関節性腰痛なのかどうかを知る必要があります。そして仙腸関節性腰痛の可能性が高い場合、仙骨がどのような状態になっているかを確認します。そして今ある症状が楽になる方向・動きと見立てがあっているかどうかも確認していきながらどのように進めていくかを説明させていただきながら行っていきます。

仙腸関節性腰痛の問題点はその場では症状が緩解してもその位置が保てないことです。良い位置が保てない場合は元に戻ってしまうことが多いため、再び症状が出てしまうことになります。そうならないように良い位置を保てるように生活の中で再発してしまう動作の確認やケアやストレッチなども合わせてお伝えさせて頂いていくことが治療+再発防止に繋がっていきます。

仙腸関節性腰痛のセルフケア・体操・ストレッチ

1:体幹と股関節との連携

仙腸関節のうなづき、起き上がりの運動に伴って腸骨も動き、その動きに合わせて股関節周囲の筋肉も働くため、連携させて動かすことが大切です。

2:体幹と股関節との連携と全身運動

1の運動の別バージョンです。

3:下肢のストレッチ

仙腸関節の状態によって内転筋やハムストリングス、四頭筋などの硬さが変わるため、下肢の筋肉の状態を整えることは仙腸関節からの症状にも大切です。

当院の施術で良くなる理由

当院の施術は、普段の生活・クセからくる仙腸関節や骨盤の歪みや産後の方の骨盤にも対応出来る施術や理論でたくさんの良くなったという意見を頂いています。

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