速筋と遅筋の特徴を教えてください。
筋肉の性質の違いで速筋と遅筋という分類の仕方があります。
速筋は、見た目で白っぽく見え、素早く、大きな力を発揮する瞬発系の動きを得意としています。なぜ白っぽく見えるかというと、瞬発系の動きに使うエネルギーは、筋肉に蓄積されているグリコーゲン(糖の仲間)と呼ばれる物質を使うようにできているため、毛細血管が発達していません。素早い動きをしたい時に、血液から送られてくる栄養を待ってないと動けない…なんてことではいけないので、あらかじめいつでも使えるよう筋肉に蓄積させているんです。その代わり、毛細血管の分布は少ないため比較的白く見えるのです。また、筋肉に蓄積しているグリコーゲンも貯蔵量が尽きると速筋はガス欠してしまいます。全力疾走や重たいものを長く持ち続けられないのは、それが理由の一つでもあります。
遅筋は反対に見た目で赤く見えるのが特徴です。スタミナ系の動きが得意で一定の力を長時間発揮できる筋肉です。エネルギー源は糖のほかに脂肪も使うことができるので、有酸素運動を30分以上続けるとダイエットに効果あり、、というのは遅筋を使って脂肪を燃焼できるためそう言われています。血液で運ばれてくる栄養を使いながら持続的に活動できるので、持久走や遠泳する時などはこの筋肉が活躍します。そのため筋肉の細部にも毛細血管が豊富なため赤く見えます。赤さの理由は血液(赤血球)なので、赤血球の主要成分の鉄分が豊富とも言えます。女性に多い鉄欠乏性貧血の時とかに食べるとよいです。さらに果物に多く含まれるビタミンC、クエン酸などを一緒に摂取すると効率的に鉄分が吸収されますよ♪
速筋、遅筋をお魚で例えると…タイやスズキなど白身魚は速筋が多いお魚で、マグロやカツオなど赤身魚は遅筋が多いお魚です。赤身魚のほうが釣り上げるのに格闘しそうですね。